前回はPower Queryを使う前の各種設定について話をしました。いよいよPower Queryを実際に使ってみるのですが、今回は以下のテーマについて簡単に見ていくことにします。なお、ExcelのPower Queryを使ったほうが解説しやすいので、基本的にExcelベースで話を進めていきたいと思います。
- データの取得
- オリジナルデータ
- テーブル化してクエリ化
- 名前の定義によるクエリ化
- 通常データ(テーブル化や名前の定義なし)
- まとめ
前回に続き、Power Query(パワークエリ)の基礎について話をします。記事に出ているExcelはOffice 365バージョンですが、必要に応じでExcel 2016のスクリーンショットも載せています。なお、OSはWindowsとなりますので、Macユーザーの方は以下のリンクをご参考ください。
Power QueryはExcel 2016以降であればExcelに標準搭載されていますが、Excel 2010(Microsoft Office 2010 Professional Plus)やExcel 2013まではアドインとしてダウンロードする必要があり、ご自身の使用バージョンがこれらに当たる場合は下記サイトよりダウンロードしてください。
Power Queryを設定する前にとても重要なことの1つに、現在使用されているExcelのバージョンチェックがあります。以下手順となります。
※ Office 365のExcelを前提
少し前にPower Query(パワークエリ)で簡単にWeb上のデータを抽出できるデモをやりましたが、今回から基礎について見ていきたいと思います。
Power Queryの基本的な特徴は以下の通りです。
世界が新型コロナの影響を受ける中、情報共有の一環としてPower BIで新型コロナ(COVID-19)のBI*1レポートを作成してみました。BIレポートの作成にはPower Query及びDAX / Data Modelの知識が必要ですが、これら全てを駆使して出来上がったものが下記の埋め込みレポートです。ちなみに、レポートは作成後も見た目、指標、使い勝手などを随時調整していますが、大まかな枠組み(80%程度)は3日で仕上げています。
*1:BI = Business Intelligence略。BIツールを用いて、大量データの分析やその結果を可視化することで経営上の意思決定を迅速にサポートする手法
前回は「Power Queryについて」について紹介しましたが、今回は更に詳細に見ていきます。本来は基礎から解説していくのが定石ですが、本ブログでは可能な限り実務的な情報を発信していきたいと思いますので、実用的な使い方から先に紹介したいと思います。触ったことがない方でも簡単にできますので、ぜひ手順に従ってやってみてください。
続きを読むはじめまして、マーシャルと言います。
初めてブログを書くことになったわけですが、このブログのテーマについて少しお話をしたいと思います。その前に簡単な自己紹介ですが、私自身はデータ・アナリストであり、日常的にデータ分析を行う仕事をしています。金融機関や事業会社向けレポートの作成を得意としており、そのキャリアの延長線上に本ブログのテーマについて触れてみようと決意しました。
ネット上には本ブログのテーマに関する多くの情報がありますが、殆ど英語だったり、日本語の場合でも最新のテクノロジーの紹介やツールの使用法に留まる内容が多いので、本ブログではそれを更に掘り下げたところ(例: レポート作成時の考え方や実務的な目線での評価、紹介する内容におけるベストプラクティス等)までカバーしていきたいと考えています。
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