テクテク日記

テクテク=テクノロジー&一歩ずつ(テクテク)https://aka.ms/techtech2 より、カテゴリー別にフィルターできるようになります。

Fabric

アンケート結果を会話で分析: Standalone Copilotを使う

今回のタイトルは前回とは異なりますが、内容としては続編になります。今回は、私がスピーカーとして参加した某大手企業のPower BI 社内ワークショップで実施されたアンケートを題材に、得られたフィードバックをAI と組み合わせて活用するとどのような分析…

Power BI サービスからインポートモデルを直接作る

2025年6月に発表された 「インポートモデルにおける Power Query の Web 編集」機能 は、Power BI サービスからインポートモデルを編集できるようになるという大きな発表でした。Power BI 製品チームの最終的な目標は、Power BI Desktop と Web(Power BI サ…

Power BIがさらに賢く進化: Copilot ToolingとStandalone Copilot ③

少し間が空きましたが、前回(①、②)の続きになります。Copilot を Fabric ポータル上で直接活用できる「Standalone Copilot」(別名「CWYD: Chat with your data」)の体験方法についても詳しくご紹介します。従来の Power BI Desktop とは異なる操作性を持…

ショートカット変換 (Shortcut Transformtion) について

先日の Microsoft Build 2025 で発表された新機能の一つである Shortcut Transformation (ショートカット変換) が興味深かったので、早速試してみました。この機能は現在パブリックプレビュー中で、各テナントに最近展開されました。 なお、本記事ではショー…

なぜ、Small (data model) is beautifulなのか?

Microsoft Fabricの登場により、データ分析の風景が大きく変わりました。2025年7月現在、FabricはPower BIを含む統合プラットフォームとして、新規ユーザーを急速に引きつけています。しかし、Power BIの基礎知識がないまま自己流でモデリングを進めるユーザ…

Power BIがさらに賢く進化: Copilot ToolingとStandalone Copilot ②

前回のブログでは、Copilot for Power BI の基礎となる仕組みや活用に必要なスキルの種類、Copilot Tooling(AI 用にデータを準備)の一部(スキルまで)についてご紹介しました。今回は Copilot をより実務的かつ効果的に活用するための方法に踏み込んでい…

Power BIがさらに賢く進化: Copilot ToolingとStandalone Copilot ①

Power BI における Copilot 機能が大幅に強化されました。今回追加された 2 つの新機能、「Copilot Tooling(AI 用にデータを準備)」と「Standalone Copilot(没入型 Copilot)」により、データの作成者と消費者の双方にとって、より直感的でインテリジェン…

Copilot in Fabricの動画解説

今回は先日登壇した「なんでもCopilot#29「データ・インテリジェンスの実現!?FabricのCopilot」で発表した内容をもとに、Copilot for Power BIの活用方法を紹介する動画を作成した背景やポイントをまとめてみました。イベント自体の反響も非常に良く、当日…

Copilot (だけ) で作るPower BI レポート

2025年3月末にラスベガスで開催されたFabConでの発表により、CopilotがMicrosoft FabricのすべてのSKUで利用可能になりました。これにより、より多くのユーザーがCopilotを手軽に試せるようになったため、本記事では、Microsoft FabricとそのCopilot機能をフ…

Microsoft Fabric スロットルトリガーについて

Microsoft Fabricは、データ処理や分析を効率化するための優れたプラットフォームとして注目されていますが、その運用においてはスロットリングという重要な概念を理解しておく必要があります。 『スロットリング』は、リソース(FabricではCU*1)の過剰使用…

Power BIと焼肉

Power BIの用語ガイド~焼肉の例えで楽しく解説~ はじめに 前回に続き、今回もPower BIの機能を「焼肉の例え」で楽しく解説します。公式サイトのURLも掲載しているので、詳しく学びたい方はぜひチェックしてください!用語はかなり多いですが、重要なものを…

Microsoft Fabricと焼肉

Microsoft Fabric用語ガイド~焼肉の例えで楽しく解説~ はじめに Microsoft Fabricに関連する用語(機能等)を、「焼肉」に例えて楽しく解説します!公式サイトなどのURLも付けているので、詳細を知りたい方はぜひチェックしてみてください。 Fabricは、デー…

Fabric Spark notebookを試す①

Microsoft FabricのSpark notebook*1を使用して、Lakehouseの「Files」セクションにあるデータを「Tables」セクションにテーブルとしてロードするプロセスを見ていきます。 learn.microsoft.com Fabricにはデータ処理を効率化するための強力なツールが多数あ…

TMDL Viewについて②

前回のTMDL Viewに続き、今回は実際にPower BI Desktopを使ってTMDL Viewを操作してみます。一見難しそうに感じるかもしれませんが、TMDLのコンセプトは“ヒューマンフレンドリー”です。そのため、どこに何があり、何を確認すればよいかを把握していれば、そ…

TMDL Viewについて①

久しぶりのブログ更新です。本記事では、2025年1月に Power BI Desktop に搭載された TMDL View について解説します。まず、TMDL (Tabular Model Definition Language) の発音ですが、「ティムダル」または「ティムドル」となります。また、類似の概念として…

Microsoft Fabric Community Conferenceまとめ

米国時間、2024年3月26日から28日まで、ラスベガスで開催されたFabric Conference(略称:FabCon)に参加しました。FabConはMicrosoft Fabricに焦点を当てた初のカンファレンスであり、その内容について紹介したいと思います。下記動画は、FabConでのエキサ…

インポート/DirectQueryからDirect Lakeへのマイグレーション

Direct LakeはFabricアイテムであるLakehouseやWarehouseを活用しますが、データがDelta Parquet形式*1となります。Power BIサービスに発行されたセマンティックモデルはインポートモードであることが多いですが、今回はこのインポートモードやDirectQueryモ…

セマンティックモデルのOneLake統合

既に公式ドキュメントに記載されている方法はありますが、その説明がやや分かりにくいため、よりわかりやすく説明してみました。ただし、注意点や留意点については公式ドキュメントで十分に記載されているため、ここでは主にコンセプトと実現方法に焦点を当…

Copilot for Power BI(レポート作成)

以前の記事でCopilot for Data Factoryについて紹介をしましたが、今回はPower BIのセマンティックモデルが完成した状態から、Power BIサービス上でCopilotがレポートの提案や作成を支援する機能について考察してみたいと思います。※ Copilot の用語 今回紹…

Fabricへデータ資産をアップグレード Q&A②

前回のQ&Aからやや時間が経過しましたが、残りの部分となります。 ignite.microsoft.com Amir NetzTechnical Fellowという肩書でFabricにおけるCTO(Microsoft歴27年)。Vertipaqエンジンの開発者であり、今のPower BIがあるのは彼のおかげといっても過言で…

Direct Lakeでフィール ドパラメーターを使う

2022年に登場したPower BI Desktopの最も優れた機能の1つに、フィールド パラメーター(以下「FP」)があります。以前、私はこの機能についていくつかの記事(①、②)で取り上げましたが、その使いやすさや効果から、多くの企業で現在も広く利用されているよ…

Fabricへデータ資産をアップグレード Q&A①

前回は、Power BIのセマンティックモデルに関する重要なQ&Aをご紹介しました。今回は、さらに重要なFabricワークロードに関するQ&Aをまとめました。 ignite.microsoft.com イベントの視聴URLは上記の通りですが、Q&Aに対する回答者は以下4名 +Josh Coplan(O…

セマンティックモデルQ&A

今回のMicrosoft Fabric GAにおいて、FabricかつPower BI関連で最もテクニカル、かつ重要なセッションの1つが Semantic Model Q&A Session (by Christian Wade & Zoe Douglas)となります。ignite.microsoft.com参加者: オンライン約400名 これだけの規模の参…

Microsoft Fabric GA & 参考サイト

2023年11月16日、Microsoft Fabricがついに一般提供(GA)となりました。一般提供に関する情報は豊富ですが、特にPower BIに関連するいくつかの代表的な参照先を挙げておきます。また、以前に書かれたFabricに関する記事は以下から参照できますので、興味が…

Power BI DesktopでFabricのデータセットへ接続する

前回はFabricを使用してPower BIのレポートを構築する方法について解説しました。今回は、Power BI Desktopで作成されたデータセットに対してライブ接続を行った場合の留意点について説明をします。データセットは、Excelでいうテーブルに相当しますが、Powe…

セルフサービスBIユーザーのためのMicrosoft Fabric③

前回、Fabricにおける各種アイテム(ステージングアイテム、データフロー、Lakehouse等)やOneLakeの機能であるショートカットについて、M以外の言語(T-SQL, Spark SQL, pySpark)によるデータ変換を説明しました。下図で言うと「ロード先」のステップまで…

セルフサービスBIユーザーのためのMicrosoft Fabric②

前回はDataflow Gen2を使用してソースからデータをインポートし、Fabricを介してデータをLakehouseにロードする方法を紹介しました。今回は、ここから日付テーブルを追加し、Power BIで可視化する前まで見ていきたいと思います。たかが日付テーブルというこ…

セルフサービスBIユーザーのためのMicrosoft Fabric①

Microsoft Fabric (以下、Fabric)が登場して約1ヵ月が経ちました。Fabricは、Power BIをベースとしたSaaS*1型のオールインワンアナリティクス基盤であり、データ分析に必要なワークロードがすべて含まれています。 各種のワークロードには、それぞれ異なる…

Microsoft Fabricとの向き合い方

Microsoft Fabricが登場して、ちょうど2週間が経過しました。今回はFabricに対する向き合い方について、私見を入れて考えてみました。 marshal115.hatenablog.com

Microsoft Fabricの登場

米国時間2023年5月23日から開催されたMicrosoft Buildは、歴史的な瞬間となりました。データアナリティクスの世界において世界初となるエンドツーエンド(E2E)のSaaS*1型アナリティクスサービス、Microsoft Fabric(以降「Fabric」)の登場です。Microsoft …