前回の記事では、Excelでデータを結合をする際のベストプラクティスを紹介しました。今回は結合したクエリに「分類」をマージして、異なるデータ粒度でクエリをワークシートに出力する方法を紹介します。マージとは、Power Query版VLOOKUPであり、例えばマッピングテーブル(商品マスタ等)から該当する分類をVLOOKUPで抽出してくることに該当します。
続きを読むPower Queryの基礎 5_CSV結合②
前々回の記事はCSVファイルをBinary.Combineで結合する方法を紹介しましたが、今回はCsv.Documentという関数を使ってデータを抽出する方法を見ていきます。Csv.DocumentはCSVファイルやTextファイルからデータを抽出する際に使われるM言語で、csvやtextファイルのデータ結合に際して使われます。CSVは通常、カンマ「,」区切りで構成されたフラットファイル*1であり、textファイルの多くはタブ区切りで構成されています。
*1:データを列挙したテキストファイルで、改行文字によって各レコードが仕切られているもの。Excelとは異なり、複数のシートでのデータを格納するのではなく、1つのファイルで1つのテーブル(データセット)でデータを格納する
Power Queryの基礎 4_CSV結合①
気づけばPower Query(パワークエリ)に関しては4回目の記事となりました。小出しにしているわけではないですが、細かいところや背景等をプラスしていくと、どうしても記事が多くなってきます。
私がPower Queryを本格的に使い始めたのが2016年末の時でしたので、2020年10月時点で約4年のキャリアということになります。思えば当時一番最初にやったのが、今回解説するPower Queryによるデータ集計であり、基礎中の基礎であると同時に、最も使用頻度の高い作業になります。
データ集計はデータソースの種類やデータのクリーン度合いによって多くのパターンが存在し、一回の記事では紹介しきれないので、数回に分けて行いたいと思います。以下今回のコンテンツとなります。
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